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令和5年度活動記録
講演会、イベントのアンケートフォームを設けました。ご感想をお寄せください。
令和6年 3月29日(金) 広島比治山陸軍墓地清掃参拝お花見直会
令和6年 3月23日(土) 葛城奈海
令和6年 2月17日(土) 仲間 均氏
令和6年 2月14日(水) 防人と歩む会広島 柿内淳志1等海佐を囲んでの勉強会懇親会
令和6年 2月 2日(金) 防人と歩む会広島 葛城奈海
令和6年 1月27日(土) 千葉徳次郎氏
令和6年 1月 9日(火) 令和6年鹿屋航空基地初訓練飛行
令和5年12月23日(土) 丸谷 元人氏
令和5年11月18日(土) 佐々木 孝博氏
令和5年10月28日(土)〜30日(月)葛城奈海&矢野一樹と行く 防人と歩む会 知覧・鹿屋研修旅行
令和5年10月20日(金) 呉地方総監部 表敬訪問 訓練支援艦「くろべ」乗船研修 防人と歩む会広島
令和5年 9月23日(土) 葛城奈海と行く高尾山ハイキング&ビアガーデン+バーベキュー
令和5年 9月23日(土) 呉旧海軍墓地合同追悼式 広島支部
令和5年 8月26日(土) 香田 洋二氏
令和5年 7月22日(土) 葛城奈海 新著出版記念講演&祝賀会
令和5年 7月13日(木)〜靖国神社 みたままつり 献灯
令和5年 6月24日(土) 矢野 一樹氏
令和5年 5月20日(土) 國神社フィールドトリップ
令和5年 4月22日(土) 皇居散策ツアー(東御苑)
令和5年 4月22日(土) 令和5年度年次総会
令和6年 3月29日(金)広島比治山陸軍墓地清掃参拝お花見直会
日 時:令和6年3月29日(金)午前10時30分〜午後1時30分
場 所:広島比治山陸軍墓地
皆様
おはようございます。
昨日 3月29日(金)午前10時30分〜午後1時30分
広島比治山陸軍墓地清掃参拝お花見直会を楽しく無事に終えることができました。
久しぶりの晴天のもと 12名の参加者とのお花見直会は 今季この地では たぶん初めてのことでしたから 英霊も笑って見守って下さったことでしょう。
枯れ葉も少なく ゴミ一つ無いようすに 日頃この墓地を守ってくださっている方々に感謝しながらの 軽い作業でした。
清掃後 お花を供えて 井上寶護氏先導に参拝【君が代】【海行かば】を奉納いたしました。
先日 頂きました【防人と歩む会】横断幕とともに写真を撮りました。皆 気持ちが高ぶりました。
その後の直会は それぞれのお話も勉強になり 情報交換の良い場となりました。
また 色々な企画をしたいと思います。
寺岡 節
日 時:令和6年3月23日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 9階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:葛城奈海(ジャーナリスト、防人と歩む会会長、皇統(父系男系)を守る国民連合の会会長)
演 題:「食の安全保障と生態系を考える」
講演会参加費:会員2000円/非会員3000円/高校生以下無料。
懇親会参加費:4000円 但し高校生以下無料。
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3月講演会 葛城奈海 アンケートフォーム
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日 時:令和6年2月17日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 9階C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:仲間 均氏(石垣市議会議員・「尖閣諸島を守る会」代表世話人)
演 題:「危機迫る尖閣諸島 日本の領海を守る沖縄海人・仲間均」
講演会参加費: 今月限定のキャンペーンとして会員は無料、また、新規入会者も無料となります。
非会員3000円 但し高校生以下無料。
懇親会:近隣の居酒屋にて懇親会を行います 。
◎参加費: 4000円 但し高校生以下無料。
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2月講演会 仲間 均氏 アンケートフォーム
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海幕広報室長 鷲澤公一1佐による「救難飛行艇の概要」ご講演
令和6年 2月14日(水)防人と歩む会広島 柿内淳志1等海佐を囲んでの勉強会懇親会
日 時:令和6年2月14日(水)18時半〜20時半
場 所:広島メルパルクホテル
皆様
広島支部活動をご報告いたします。
【防衛省自衛隊広島地方協力本部長柿内淳志1等海佐を囲んでの勉強会懇親会】
広島メルパルクホテルにて開催いたしました。
柿内淳志1等海佐は約2年間 広島地方協力本部長 略して地本長を勤められ この2月いっぱいで転勤なさいます。
まだ内示ですので【送別会】とはしなかったのです。 また日程的に難しくなるので 昨日 開催したというわけです。
柿内本部長には 大変お世話になりました。
毎週金曜日朝7時からの勉強会【積極人間の集い】でも講師をして頂き 自衛隊が今現在 直面している問題 日本と世界との関係 国防などについて話をして頂きました。
柿内本部長は 国立広島大学 また私立広島学院高校(広島の最難関高校)で 国防の授業もされていました。
先日 葛城奈海会長他3名の東京理事ともお会い頂き そのお人柄 スマートさはよくご存知かと思います。
広島の会員からも人気が高く 参加しにくい水曜日の夜にも関わらず 11人が集まり 最後の勉強会に参加いたしました。
会員も忌憚なく話せる雰囲気でしたので 一時は沸騰しそうな感じも。柿内本部長はどんな質問にもにこやかに答えてくださいました。
言い回しが多少違うかも知れませんが 私が印象に残ったのは「誤解される言い方かもしれませんが自衛隊員も普通の人なのです。自衛隊も普通の会社と とらえるようになればよい。
軍事イコール戦争イコール悪 という発想になっていることはおかしい。」というようなことが 心に残りました。
これからの赴任地でも お元気に頑張って頂きたいと思います。
記念品として 広島宮島の【お砂焼きマグカップ】をさしあげました。
後任の地本長にも繋いでくださいます。有り難いことです。
寺岡 節
令和6年 2月 2日(金)防人と歩む会広島 2月の講演会 葛城奈海
日 時:令和6年2月2日(金)
講演会/18:30〜20:00
18:00より本殿にて正式参拝をいたします。
場 所:広島護國神社 会議室
広島市中区基町21-2 <駐車場あり>
交通アクセス
講 師:葛城奈海(ジャーナリスト、俳優。防人と歩む会会長、皇統(父系男系)を守る国民連合の会会長)
演 題:「国と自然を守るということ」
会 費:1,000円〔玉串料含む〕
学生無料。
申込先:防人と歩む会広島 担当:寺岡
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広島支部主催としては初の葛城奈海講演会に東京から理事の黒澤(理)、中澤、麓が参加しました。
広島地方協力本部訪問 1等海佐 柿内淳志 本部長
海上自衛隊呉地方総監部訪問
呉総監部表敬訪問しました!
演習中のお忙しい中、二川総監、貴田幕僚長、櫻井管理部長が対応してくださいました。
比治山陸軍墓地と本照寺をご案内くださった日本会議広島 広島中央
支部幹事でもある防人と歩む会広島支部の市橋さんに頂いた本照寺と
パール判事の石碑に関する資料です。広島の方でもこの碑について
ご存じない方が多いそうです。
本照寺とパール判事の石碑 (1)
本照寺とパール判事の石碑 (2)
本照寺とパール判事の石碑 (3)
本照寺とパール判事の石碑 (4)
本照寺とパール判事の石碑 (5)
本照寺とパール判事の石碑 (6)
(文、写真 麓 香)
2月3日(土)
【番外編@ 黒澤(理)、麓】
海上自衛隊呉史料館(愛称:てつのくじら館) と
大和ミュージアム
【番外編A 寺岡】 福山市、備後護国神社での予備役ブルーリボンの会による朗読劇にきています。
備後護国神社での朗読劇[よそのくに]
最後は広島会員 原田弘 さんが葛城奈海さんのお誕生日プレゼントを?
(文、写真 寺岡節)
日 時:1月27日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 9階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:千葉徳次郎氏(元北部方面総監)
演 題:「防人から継承した務め」(隙のない国の守り)
講演会参加費: 会員2000円 非会員3000円 但し高校生以下無料。
懇親会:同じビル9階の「A会議室」にて新年会を行います 。
◎参加費: 会員6000円 非会員7000円 但し高校生以下無料。
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1月講演会 千葉徳次郎氏 アンケートフォーム
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矢野一樹理事長から『ディフェンス 第61号』を紹介いただき、当日売上は当会に寄付いただきました。ありがとうございます。
懇親会にて陸上幕僚監部 広報室 総括 森田純悟 1等陸佐より「陸上自衛隊の広報」をご講演いただきました。
当会理事の中澤京苑先生に「武」の書初めを披露いただきました。ありがとうございます。
林 弘明さんから参加者全員に『国の守りと自衛官の矜持』をご寄贈いただきました。ありがとうございます。
令和6年 1月 9日(火)令和6年鹿屋航空基地初訓練飛行
日 時:1月9日(火)
場 所:海上自衛隊 鹿屋航空基地
日 時:12月23日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 9階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:丸谷 元人氏(危機管理コンサルタント)
演 題:「日本と世界のインテリジェンス」
講演会参加費: 会員2000円 非会員3000円 但し高校生以下無料。
【12月例会後懇親会会場/参加料金変更のお知らせ】
懇親会:同じビル9階の「A会議室」にて忘年会を行います 。
◎参加費: 会員6000円 非会員7000円 但し高校生以下無料。
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12月講演会 丸谷 元人氏 アンケートフォーム
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日 時:11月18日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 9階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:佐々木 孝博氏 (元海将補)
演 題:「見えない領域での戦いーロシア・ウクライナ戦争の教訓」
懇親会:近隣別会場にて懇親会を行います 。
◎参加費4000円 但し高校生以下無料。
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11月講演会 佐々木 孝博氏 アンケートフォーム
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令和5年10月28日(土)〜30日(月)
葛城奈海&矢野一樹と行く 防人と歩む会 知覧・鹿屋研修旅行
日 時:令和5年10月28日(土)〜30日(月)
場 所:鹿児島県南九州市〜指宿市〜鹿屋市〜国分市周辺
案内人:將司覚理事(元海上自衛隊第81航空隊司令)
令和5年10月28日(土)
令和5年10月29日(日)
令和5年10月30日(月)
10月28-30日防人と歩む会研修旅行アンケートフォーム
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令和5年10月20日(金) 呉地方総監部 表敬訪問 訓練支援艦「くろべ」乗船研修 防人と歩む会広島
令和5年10月20日(金)
防人と歩む会広島
平素から、広島支部活動につきましては格別のご支援、ご指導を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨日20日に、広島支部会員や支援の方々など8名で呉地方総監さまや幕僚長さまへの
表敬訪問を行いました。地方総監様からは海上自衛隊の現状、隊員確保の苦労話、
国民の国防意識啓発における民間支援団体への期待などのお話をいただきました。
訪問の後、基地へ移動し、訓練支援艦「くろべ」に乗船し約1時間、艦の機能、設備など
ご丁寧なお話を皆様乗組員さまや艦長さまからご説明をいただき、この艦の国防への
働きや自衛官さまのご活躍振りに圧倒され、実に頼もしく感じいりました。
短い研修ではありましたが、8名の参加者は海上自衛隊のご尽力を拝見でき、
ますます国防に対し、我々民間人が一層、自衛隊をご支援し共にあるべきと思い至りました。
以上で、ご報告申し上げます。
広島支部への今後ますますのご支援をお願いいたしまして筆をおきます。
防人と歩む会・広島 事務局長 濱田隆文 拝
令和5年9月23日(土)
葛城奈海と行く高尾山ハイキング&ビアガーデン+バーベキュー
日 時:9月23日(土) 9時〜15時(日帰り)
場 所:京王線「高尾山口駅」集合、高尾ビアマウントで現地解散
費 用:約5,000円(現地徴収)
参加資格:原則として防人と歩む会会員のみ(25名程度)
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令和5年度高尾山ハイキング アンケートフォーム
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【呉旧海軍墓地合同追悼式 について】
9月23日(土)秋分の日 秋晴れのもと 広島県呉市長迫公園にて 【第53回 呉旧海軍墓地合同追悼式】が 呉旧海軍墓地慰霊顕彰保存会主催により催行されました。
呉市長はじめ 自衛隊呉総監 13旅団長 自衛隊広島地方協力本部長 自衛隊江田島術科学校長 幹部候補生学校長 県知事代理 衆参議員地方議員 自衛隊隊友会 郷友会 もちろんご遺族の皆様 そして 近隣小・中学生代表が集まり 素晴らしい追悼式でした。
市長の力強いご挨拶もですが 小学生代表の追悼のことばには心打たれました。良い教育がなされている証です。
またご遺族の長男(83才)のお礼のご挨拶にも 感激しました。
現代にこのような追悼式を毎年行っている呉市にも感謝いたします。今の日本の礎になって下さった英霊を慰霊追悼することは 当たり前のことであり それは国の仕事ではないかと思います。
国を守る為に命を捧げられた英霊に感謝せず 今現在 国を守る為の組織である 防衛省自衛隊を憲法にも挙げていないで 頼っているだけとは 日本国民として恥ずかしいことです。
国民一人一人が目覚めるように 私たち防人と歩む会広島は努力したいと思っています。 寺岡 節
日 時:令和5年8月26日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 3階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:香田 洋二氏(元 海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将))
演 題:「わが国の抑止力」
懇親会:近隣別会場にて懇親会を行います 。
◎参加費4000 円 但し高校生以下無料。
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8月講演会 香田洋二氏 アンケートフォーム
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8月は元 海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)の香田洋二氏(昭和24年生まれ、73才)をお迎えし、「台湾・米中関係、ウクライナ戦争…我が国の防衛力整備」という演題でご講演いただきました。香田講師のご経歴は、1972年に防大(16期)を卒業され海上自衛隊への入隊から始まり、護衛艦「さわゆき」艦長や護衛艦隊指令官等の海上勤務、それに前後して米海軍大学指揮幕僚課程取得や2度の海上幕僚監部所属、そして2005年に佐世保地方総監、2007年に自衛艦隊司令官を歴任し2008年に退官という、要職をバランスよく経験したキャリアをもちます。その見識故に国会での意見陳述の指名があり、その映像をご覧になられた方も多いと思います。そのストレートな発言で自衛隊の実情や現場自衛官の想いの一端知ることができるわけですから、国民にとってとても貴重な自衛官OBです。今年1月には『防衛省に告ぐ』(中公新書ラクレ)を上梓しされました。日本の防衛政策・法制の矛盾や齟齬、防衛省と自衛隊との構造的不具合等をストレート言及していて、巷で話題になっています。一般の人々は防衛省や自衛隊の知識を得る機会はほとんどありません。従って、「自衛隊現場では銃弾や砲弾のストックが驚くほど少ない」「装備を決める防衛省の責任者が現場要望に配慮がなさすぎる」「現役自衛官が国会で証言している場面を見たことがない」などの疑問が山積なのですが、この本によって自衛隊の発足の経緯と政府の姿勢(朝鮮戦争勃発時[1950年]にGHQの指令に基づくポツダム政令によって警察予備隊を総理府の機関として発足)や体制・法整備(保安庁訓令9号や設置法12条等)におけるバランスの欠いたシビリアンコントロールの導入、そして予算・運営の権限を有する「内局(背広組)」の存在と実態がかなり鮮明に浮かび上がったように思います。いずれにしても政治家の多くが、日本はアメリカに守ってもらい自ら戦う事はないという前提で国政を行なってきた戦後のツケなのでしょう。現在は日本を取り巻く安全保障の脅威は世界の中でも最高レベルになっているにも拘らず、戦後78年間も憲法一つ変える突破力を示せなかった自分たちの歴史に頭を抱えてしまいます。
今回のご講演では、「台湾有事とウクライナ戦争」をテーマに展開されましたが、第一声は「8月23日プリゴジン氏の乗ったジェット機の墜落」に対するコメントから入りました。「皆さん、プーチン大統領の決断は正しかったですか?(一呼吸おいて)国家指導者且つロシア軍最高指揮官としては正しかったといえます。体制に弓を引く者生かしておけません。自分はプーチンを好きではないけれど、、。その前日にプリゴジンと関係が深いとされているロシア軍部の実力者であるスロヴィキン宇宙航空軍司令官が解任されたので、プリゴジンは自分がヤラレルと分かっていたかも知れない。」と続けました。
最初のテーマである「台湾・米中関係」に話が進みます。米中関係は民主主義国家と独裁専制主義国家との覇権争いの様相を呈してきたと述べました。習近平は2022年10月の中国共産党第二十回全国代表大会においては胡錦涛前主席を会場から退場させてしまい党幹部人事を掌握しました。そして「台湾の独立」には明確に反対を示しています。ただ、台湾侵攻をいつ実行するかは習近平の判断次第であり、諸条件によって早くもなり、遅らすさらには断念させることもありうるとのことです。
戦争のシミュレーションとしては、アメリカの本気度(介入度合)を中国は冷静に測っているとのことです。米軍は全力投入なのか部分投入なのか、ウクライナ戦争のように情報分析や武器供与(武器の種類のもよる)の軍事支援にとどめるか、中国への政治介入(経済制裁の軽重)など5段階ぐらいはあるそうです。一方、中国側も全力投入(本島上陸)、限定的軍事侵攻から海上封鎖まで5段階ぐらいあって、大枠で25通りのシミュレーションが想定可能とのことです。
ただ、「上陸作戦」は思いのほか軍事負荷は大きくなるそうです。日本が経験した沖縄戦を例にとると、日本軍の兵力約11万人(現役約6万人と援軍約5万人)であり、米軍は同約53万人(上陸部隊約18万人と支援部隊約35万人)だったそうです。米軍は制海権、制空権を確保するために空母機動部隊5隊を含む100隻を超える艦艇群と戦闘機1,000機を要したそうです。するといかに習近平でも、「台湾本島上陸」の決断はそう簡単なことではない事が分かります。逆からいうと、習近平の台湾侵攻を抑止する方策もあるとも考えられます。ではアメリカは台湾のために本気で戦うでしょうか?答えは「NO、戦いません。アメリカが本気で戦うのは『覇権』が脅かされる時だけ。」とのことです。確かにバイデン大統領が、台湾が中国から攻撃されれば軍事的に介入すると発言するたびに、ホワイトハウスはその直後にアメリカの外交方針を変えるわけではないとフォローするのをみると、米軍の本格介入はなさそうです。そこで我が日本の役割が浮上してくるそうです。アメリカ政府の後追いではなく、米軍が活躍できる環境を日本が先んじて作る方がより戦略的ないかと提示されました。もちろん戦争は準備が大切で兵站要素が主眼になります。日本政府は台湾有事に備えて先島諸島にシェルターを整備すると発表しましたが、九州・本土にも展開が望まれます。さらに例えば「九州に弾薬庫を数箇所新設」等を発表することで、中国からすると日米の結束は大きな抑止力になるのではないかと論旨を展開します。今年の1月にCSISの「台湾有事机上演習レポート」が発表され、中国軍は台湾制圧失敗になるが、100機以上の自衛隊機も破壊されるとの内容で衝撃的だったのですが、それは日本によるロジスティックの重要性の裏返しとも受け取れます。意外なことに日本のバブル期の産物として飛行場が110か所あるそうです。これが米軍活動に極めて有効だと言及され、確かにロジスティックにおける日本の重要性を再認識しました。
話しはウクライナ戦争になりましたが、あまり時間がなくて詳細に語る時間はありませんでした。香田講師は核保有国であるロシアがウクライナを攻撃したことについては非難されて然るべきだろうという見解でした。ただ「ものの見方」としてロシアにとっては「核兵器は通常武器と同じ感覚」であるとか、「善悪で国際政治を判断すると見間違う危険性がある」という論評が印象的でした。
最後に香田講師は「負ける戦争をするヤツはバカ」と言いつつ、「国防で一番大切なのは派手な武器を持つことではない。国防が社会基盤の基礎である事、つまり国民1人1人がそれぞれの立場で直接間接に国防に関与していく自覚が大切なのだ。そのことで自衛隊が強くなれるのだ。」と持論を述べて、ご講演を締めました。
プリゴジンのニュースを聞いた瞬間、まずは「本当かな?暗殺ならもっと簡単にできるのに…」というのがあり、プーチンによる粛清を予想していた人は「やっぱり…」と思い、一連の流れをプリゴジンとプーチンとの出来レースだと思っていた人は「CIAかな?」と思ったのではないでしょうか。プリゴジンの乱にはCIAやMI6が絡んでいるという情報もあり、さらにワグネルの主要な活動拠点の一つがアフリカであることを考えるとフランスの利権ともぶつかっていた可能性があります。事実は2〜30年後に分かるのしょうが、彼は“知りすぎた人物”なので、皮肉なことに彼の死はどこの国にとっても都合が良いと言えるでしょう。このことを別の視点でみるならば、和平への動きに関連した事件なのかもしれません。すると、ゼレンスキーが気になるところです。イスラエルに亡命するだろうという予想もありますが、事故死の確率もかなり高くなってきたと読めるのではないでしょうか。
香田講師は現場主義で豪快に持論を展開するタイプです。頭脳明晰で、世間を欺く見せかけの善意と良心をまとった衣をはぎ取りその実体をズバリとつかみ出す才能が光ります。台湾有事の講義を通じて、日本の動きの遅さを痛感させられました。憲法の上位に日米安保条約や地位協定あるのは分かっていますが、まずは憲法創生または改正が第一歩であるという思いを強くしました。今の状態は牢屋の中で自ら手錠をかけている間抜けな状態です。手錠の鍵は手の届くところにあるのです。手錠から自由になり、自分たちを縛っている国内諸法の改正に繋げていかなければなりません。今、日本民族は主権を取り戻す好機であり、その原点が「国民1人1人の国防への自覚」なのだと実感した次第です。
以上
令和5年7月22日(土)葛城奈海 新著出版記念講演&祝賀会【防人と歩む会&皇統を守る国民連合の会の共同開催!】
日 時:令和5年7月22日(土) 14:30〜17:00
講演会受付 14時30分ー15時00分
講演会 15時00分ー17時00分
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(講演会は9C、祝賀会は9Aバンケットホールに変更となりました。ご留意ください。)
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:葛城奈海氏(ジャーナリスト、皇統(父系男系)を守る国民連合の会会長、防人と歩む会会長)
演 題:「日本を守るため、明日から戦えますか?」
講演会参加費用:無料
祝賀会:祝賀会受付 17時00分ー17時30分
祝賀会 17時30分ー19時30分
祝賀会参加費用 6500円/人を予定(高校生以下は無料、金額は予告なく変更する場合があります。)
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7月講演会 葛城奈海 新著出版記念講演&祝賀会 アンケートフォーム
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●当会スタッフ「葛城奈海 新著出版記念講演&祝賀会」リポート
当会「防人と歩む会」の葛城会長がこのたび『日本を守るため、明日から戦えますか? 13歳から考える安全保障』(ビジネス社)を上梓されました。そこで当会では7月の例会を「出版記念講演会」としてご講演いただくことになりました。今回は2度目の出版記念講演になります。因みに前回は2021年6月に『戦うことは「悪」ですか サムライが消えた武士道の国で、いま私たちがなすべきこと』(扶桑社)を上梓され、「アパ日本再興大賞」を受賞されています。同年12月に当会で出版記念講演会を行った折に、今は亡き外交評論家の故加瀬英明先生がご出席され満面の笑みで心温まる祝辞を述べてくれたことが昨日のように思い起こされます。
今回の新著は「今の葛城さんが10代の頃の自分に出会ったら、どんなことを伝えたいですか?」という出版社からのリクエストが心に響き、執筆を決めたとのことです。なんと10代の頃の葛城さんはプロテスタントのミッションスクールに通い、礼拝を日課とし讃美歌を歌う学生生活を送っていたとのことです。「天皇陛下も靖国神社もすべて戦争に繋がる悪い存在」と信じていたと述懐していました。
敗戦後、アメリカ(GHQ)は日本を恰も日本人が統治するかのごとく装い、その実は言論統制や各種法律で弱い日本へと造り替えを始めます。日本人の脳内にも秘密裏に猛毒を注入し、分別と常識を狂わせてしまいます。いわゆるWGIP(War Guilt Information Program=「日本人に戦争犯罪者意識を刷り込む計画」)です。これは遅効性の劇薬で70年以上経った現在でも相当の効力を保っています。
そんな葛城女子を自虐史観から目覚めさせてくれたのがインドネシアの独立戦争を描いた映画『ムルデカ17805』(藤田紀夫監督)を鑑賞したのがきっかけだったそうです。〔ムルデカ=独立、数字=皇紀2605年8月17日〕先の戦争で日本の敗戦が決まった後、祖国に帰ることなく現地に留まり、インドネシア人に軍事訓練を行い、インドネシア独立のために日本の将兵約1,000名(約2,000名という説も)が「郷土防衛義勇軍(PETA)」に加わり共に戦ったという事実を知った時、なんて勇敢な人たちなんだと感動し胸が震えたそうです。その後、大学・社会人の経験を通じこのWGIPは皇室、神社、祭り、軍隊そして私たちが縄文から紡いできた歴史・文化・伝統にまで及び、日本にとって大切なものは変質または消去させられ、団結力を弱めるために“民主化”“人権”“人道主義や平和主義”“環境”が叫ばれ、併せて無用な内部対立を仕組まれていることが少しずつ分かってきたと話されました。
葛城会長にとっての人生の目的、それは『八紘為宇(ハッコウイウ)』の世界の実現、つまり神武天皇が橿原の宮で建国の際に発した詔「八紘(アメノシタ)をおおいて宇(イエ)とせむ」を実現することであると述べました。そのためには「日本人が世界のリーダーになるべき」であるというのが持論だと強調します。理由は、現在世界の主導的な国々は一神教を信じているかあるいは全体主義国家なので、そういう国家は他国を自国の都合のいい様に支配するのが常であり、自然さえも征服対象であるからです。
ビッグテックと呼ばれる巨大資本や共産主義も国家のボーダーレス指向の点で共通していて、世界規模での支配を推進していることにも留意しなくてはなりません。現在の世界は国家間の露骨な国益を巡る争いやどこの国も貧富の格差がさらに広がる状況を鑑みると、戦勝国による戦後の世界秩序は限界にきている様に見えます。
日本人が世界のリーダーになるためには、日本が戦後レジームからの脱却することが必要であり具体的には先述のWGIPからの覚醒に他なりません。恐るべきことに、「戦争になったら自国のために戦いますか?」という国際価値観調査で日本は「戦います」が13%と調査対象79ヵ国中ダントツの最下位だったそうです。WGIPは先ほど述べたようにあらゆるところに仕掛けられていますので、葛城会長はその具体例を何点か挙げて解説してくれました。
【墨塗り教科書】
〇学校現場では教育勅語や修身は禁止され、国語の教科書においては文中の文言や項目そのものを墨塗にされました。例えば「戦車」が“自動車”に、「軍艦」が“貨物船”という具合に書き換えられます。「雪合戦」という項目は項目ごと墨塗されました。陣地の旗を取り合うのが“戦”を連想させるからでしょうか。このことは子供の心に深い傷痕を残したと思います。同時に3000名の教員が資格判定試験で教員を辞めさせられ、心ある多くの年配教師が自主退職したとのことです。
【万世一系】
〇皇室関係では、昭和20年11月に皇室財産凍結指令が発せられ、昭和22年10月11日に11宮家が皇籍を離脱しました。皇統は父親を辿っていくと神武天皇にたどり着き、それが「男系」の要諦です。私たちは建国から現在に繋がっているという価値を共有してきました。天皇は私たちの中心におられて、古代から現在まで君民一体で歩んできた歴史に誇りを持っています。この国は諸外国のように民族の総入替えなどなかったのです。皇室典範9条の「天皇及び皇室は、養子にすることができない」という規定を改定することが急務と話されました。そうすれば悠仁親王の代の男子皇族が10人程度うまれるとのことです。
【麻】
〇麻は日本においてコメと並ぶくらい大切な植物であったそうです。神事から衣食住に欠かせない植物でした。水に強く且つしなやかなことから布団、タコ糸、鼻緒、漁網、蚊帳(カヤ)等に使われていました。「麻は日本人の強さの源の一つ」とみたGHQは「種子を含めて絶滅せよ」と指令しました。反対運動の結果条件付きで認められた法律が「大麻取締法」だそうです。逆に理解していましたが、大幅に利用制限を受けたのは事実でそのまま現在に至っています。
【蛍の光】《祝賀会でsayaさんがこの3番、4番を歌ってくれました!》
〇卒業式で「蛍の光」を歌うとなぜか涙が溢れてきます。必ず1番と2番を歌います。皆さんは3番と4番があるのを知っていますか?と葛城会長。なんと、3・4番は歌唱禁止だったのです。きっと日本人に“国土”を歌わせたくなかったのでしょう。
3番:筑紫(つくし)の極み 陸(みち)の奥
海山遠く 隔(へだ)つとも
その真心は 隔て無く
一つに尽くせ 国の為
4番:千島(ちしま)の奥も 沖縄も
八洲(やしま)の内の 護(まも)なり
至らん国に 勲(いさお)しく
努めよ我が兄(せ) 恙(つつが)無く
講演は終盤に入り、日本戦史に残るパラオのペリリュー島の戦いを話されました。南北約9K,東西約3Kのサンゴ礁でできた小島に日本軍は約1万人が陣地を造っていました。葛城会長が訪問時の島の写真をスクリーンに映しましたが、海面にへばりついたような小さな島です。小高い山もなく、厚めのゴムシートのようで隠れる場所などないように見えます。ここの守備隊長に任命された中川州男大佐は周到な準備をします。地下壕を張り巡らせ要塞化し、部下には徹底した持久戦を指示します。そして一緒に戦うと申し出た島民に対し「帝国軍人が、お前ら土民と一緒に戦えるか!」と叫び、帰したそうです。指揮所を出た島民は裏切られた想いで涙を流しながら帰ったそうです。船に乗って去る日、日本兵は一人も見送りに来ていません。しかし、最後の船が島を離れた瞬間に日本兵全員が浜に走り出てきて手を振って見送ったそうです。島民たちはあの隊長の言葉は、自分たちを救うためだったことを悟ったそうです。
昭和19年9月、米軍はペリリュー島への大規模な艦砲射撃と空襲を開始。その攻撃は「島の形が変わる」と言われるほど苛烈なものだったそうです。米軍が「2・3日で落とせる」と豪語していましたが、米軍の爆撃にも耐えながらゲリラ戦を展開し、なんと71日間も持ちこたえたのです。隊員等は死にゆく運命と知りながら戦い続けました。なんという気高さ、そして不屈の精神なのでしょうか。「生くる時は生き、死すべき時は死するを真の勇というなり」という言葉がありますが、まさに武士道精神を体現したのです。もはや人智を越えており神であり英霊です。
葛城会長は続けます。戦後日本の平和を守ったのは「憲法9条」という人がいますが、それは違います。また保守を自認する多くの方が、「日米同盟が守っている」と言いますが、これも違いますと。答えは「こんな人間とは思えない戦いぶりをする日本人とは金輪際戦いたくない」と思わせてくれた先人たちの戦いぶりと気高い精神なのだと解き明かします。そして、日本の美学は「命より大切なものがあり、故郷の為祖国の為、平和を守るために命を賭してでも戦う覚悟」であり、君民一体の国柄が日本の力の源ではないかと力強く語り、ご講演を締めました。
今般上梓された葛城会長の新著はある意味で画期的であり、期待の著作だと思います。序章においていわゆる民主教育に従順だった10代の自分を語り、さりげなくWGIP(War Guilt Information Program)へと展開しています。保守系の雑誌にはWGIPの記事はたまに登場しますが、一般図書でWGIPがこのように掲載されるのは極めて画期的なことではないでしょうか。では日本国民を分母とした場合、このWGIPを何パーセントの人が知っているのでしょうか?5%、10%、15%… 最近のこととして、大学時代のサークル仲間の叙勲を祝う30名のパーティーでWGIPを知っている人はたった1名(聞いた本人を入れると2名)だったという話しもあります。それでは、WGIPを知っている人は何歳の時知ったのでしょうか?大半はかなり高齢になってからだと思います。人間の脳の構造は「最初の情報を正しい」と判断するそうです。従って、若い時により多くの人がこの“WGIP”の事実を知ることが日本の覚醒には有益です。その意味で会長の著作はチャレンジだと思います。今回、群馬県立高崎女子高等学校の教諭と女子生徒2名が講演会に参加してくれました。祝賀会で女子高生も臆することなくキチンと自分の考えを述べてくれて感心しました。WGIPを知ればいろいろな気づきに繋がります。日本とは?神話とは?天皇とは?国防とは?と… この視座を得た若者が増えることによって国民全体の覚醒が早まると思います。
そして私たちが護るべき国土を考えると、もちろん私たちを育んでくれた大地ではありますが、それ以上に神々や祖先の霊が宿る神聖な住処であると言えます。従って私たちは命を賭してでも護らなければなりません。同時に私たちにとっての天皇とは、西洋で言う契約関係などではなく、神々の代理人として常に私たちの中心におられ、それに相応しい力と慈愛の心を持った存在なのです。今回の葛城会長のご講演を通して、改めて日本、日本人、日本国土(領海)を考えさせられました。
以上
令和5年7月13日(木)〜16日(日)靖国神社 みたままつり 献灯 (期間中の閉門時間は21時30分です。)
神門に向かって右側の「北10-5」番に「防人と歩む会 会長 葛城奈海」の献灯があります。ぜひご覧ください。
(写真左)参集殿前で外国の方に説明する野田権禰宜さんと、(写真右)葛城奈海会長の懸けぼんぼり
日 時:令和5年6月24日(土) 15:00〜17:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 3階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
アクセス
講 師:矢野 一樹氏(元潜水艦隊司令官、防人と歩む会理事長)
演 題:「新安保戦略的関連3文書についての一考察」
懇親会:近隣別会場にて懇親会を行います 。
◎参加費4000 円 但し高校生以下無料。
くわしくは→
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6月講演会 矢野一樹氏 アンケートフォーム
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政府は昨年末に、臨時閣議で「国家安全保障戦略」など3つの文書を決定しました。我が国の安全保障環境の劇的悪化を背景に、今後の外交・防衛さらに経済安全保障、サイバーなどの政策に戦略的指針を与える極めて重要な文書になります。そこで今回は、当会の矢野一樹理事長に「日本新戦略 新安保戦略関連3文書の課題と対策」という演題でご講演いただきました。矢野講師の経歴の詳細は省略させていただきますが、元 潜水艦隊司令官(海将)であり、安全保障の専門家です。とりわけ潜水艦戦力に関しては知見・構想・戦略において日本を代表する方です。矢野講師は、現在の日本を取り巻く3ヵ国の現状分析から話が始まります。
・2014年のクリミア併合から2022年ウクライナ侵攻を開始したロシアは、世界一の核大国で、核弾頭6,355発を保有している
・北朝鮮は、40〜50発の核弾頭を保有し(現在増産中)、金正恩は近い将来原潜保有する旨宣言
・中国は現在350〜400発の核弾頭を保有しており、2035年までに1,500発保有の計画とのこと。2013年に「尖閣諸島」を中国の“核心的利益”に組み込んでいる
そしてこれらの3ヵ国は共通して“核の先制使用”を明言して憚らないのです。矢野講師はこれだけの情報でも、日本は地政学的に世界の中で最も危険地帯に位置している事が分かると力説しました。
続いて、矢野講師は今回の新安保3文書を評価するにあたり、2013年制定の国家安全保障戦略(13安保戦略)の課題に言及しました。この「13安保戦略」は戦後初めての安保戦略だったのですが、課題山積状況だったそうです。最大の問題は脅威の認定にありました。そこでは日本の脅威は“北朝鮮の核兵器”となっていて、中国については脅威と認定してなかったのです。上位戦略で脅威認定されなければ下位戦略で論じる余地などありません。また「日米同盟強化」とは言及するも、米戦略との整合性を図った形跡は見られず、「専守防衛」や「非核3原則」という文言もただ機械的に書かれていて、戦略的妥当性の検証もなされていません。「グレーゾーン事態のシームレスな対応」という言葉は強調されていますが防衛法制上の問題点の記載さえなかったそうす。このことが「戦略的思考無き戦略」といわれる所以だそうです。
今回の安全保障3文書(22安保戦略・防衛戦略・整備計画)は「13安保戦略」の課題点を大幅に改善した画期的内容になっているとのことです。矢野講師はその前進点を説明しました。
・「22安保戦略」それ自体を外交・安全保障の最上位の指針に位置付けたこと→このことにより戦後初めて「防衛戦略」が策定された
・中国についても「国際社会の深刻な懸念・最大の戦略的な挑戦」と位置づけるなど、初めて同盟国との脅威認識を統一できたこと
これ以外にも自衛隊の所要規模や予算措置などにもかなりの前進があったとのことです。そして特筆すべきことは次の2点とのことです。1つは戦後初の「脅威対抗型戦略構成」になったことにより、陸・海・空の防衛力整備の方向性を一致させることが可能になったことです。このことは防衛戦略レベルでは指揮・情報関連機能等の連携・連動を可能ならしめ、防衛力整備計画レベルでは武器の共有化等に繋がります。2つ目は、日本へのミサイル攻撃が現実の脅威になってきたので、自衛措置として「反撃能力」を持たざるを得ないとの判断が示されたことです。具体的には「スタンド・オフ・ミサイル」の保有になります。
2021年に公表された「AUKUS」は米英豪の3国の対中軍事同盟といえます。豪州に8隻の攻撃型原潜配備をし、英米の原潜の寄港地としての機能も含め3国の戦力を引き上げることを狙っています。増大する中国の脅威に対してアングロサクソンとしての最終防衛ラインという事なのでしょう。22防衛戦略では日米同盟を基本としつつ、豪州を重要なパートナーに位置付けたことは賢明との評価であり、将来「AUKUS」との連携も視野に入れられるだろうとの見解でした。また、防衛戦略において「水中優勢を獲得」と言及があり、極めて有用とのことです。ただし矢野講師は、潜水艦導入はあくまでも原潜でないと“優勢”など確保できないと断言します。スタンド・オフ・ミサイルはVLS(垂直発射装置)搭載潜水艦になるため船体は大型化し、ソナー探知能力引上げで電力使用量がかさむため原潜以外には対応できないとのことです。海洋国家の日本にとって最も有効なのは潜水艦による安全保障確保には論を待たないと思います。是非とも潜水艦戦略策定には敵性国家の潜水艦保有実態・能力を解析したうえで新規導入潜水艦の動力を決定してほしいです。潜水艦は隠密性において優等生であっても、攻撃した瞬間に位置が判明して袋叩きに合うのも潜水艦なので、無限の電力を持つ原潜の導入を切に希望します。
一方、22安保戦略等3文書の課題点の指摘もありました。大きくは2つあって、1つは、未だ「非核3原則」の呪縛から解放されていない点です。我が国周囲の核兵器保有の3ヵ国が挙って「核の先制使用」を主張しているのを考えると、日本は言霊信仰の世界にいるとしか思えません。一方「米国の核の拡大抑止が日本の防衛の要云々〜」と言っているので、日本防衛に核抑止は必要と認めている訳です。米国との間で「核の持ち込み」の密約があったことも判明しており、非核3原則が非現実であることは既に証明済みです。法改正は不要で閣議決定でできるので、早く対応してもらいたいです。
2つ目は、「平時の自衛権」についてです。平時の防衛出動の場合、自衛官は警察行動に制約されているために、グレーゾーン事態に対応することなどできません。一つひとつ行動について「正当防衛」、「緊急避難」等をあてはめられるとなると、期待される成果が半減してしまいます。諸外国の軍隊は当然ネガティブリストによる行動規範を基準としています。自衛隊の機能低下および自衛隊員の士気を著しく低下させている現実を直視し、一刻も早く法整備に着手してほしいものです。
さらに、海自と海保の一体運営には法改正が必要だし、2027年度までは自衛隊員総数の定員数は現状のまま推移する計画になっている点などいろいろ課題はあるとのことでした。自衛官の待遇改善は広く国民の支持が得られると思いますので、これこそ早い対応を願っています。
矢野講師のお話を聞きながら、政治や国会の動きを思い返しました。5月にG7サミットが広島で行われ、6月は「LGBT理解増進法」が政府主導で自民党の反対派議員を押さえつけて難なく国会を通ってしまいました。国の外交・安全保障の最高位として位置づけられた「22安保戦略」の公表を受けて、国会はその具現化のために法案審議を繰り広げてくれていたのでしょうか?
G7サミットのバイデン米大統領出席要件が、「LGBT理解増進法」の国会上程の取引だったという向きもあり真実は分かりませんが、日本を解体に向かわせる法律がいとも簡単に通ってしまう現実に驚きます。安全保障強化のために廃止すべき又は改正すべき法律・憲法が重い鉄の扉のごとく立ちはだかり行く手を遮っているのとは対照的です。この重さは自国の防衛を78年間も他国に委ねてきた国民に課せられた代償のように思えてなりません。
矢野講師は質疑応答で「日本の原潜は国産でなければならず、もしアメリカの技術を導入したら日本は永遠にアメリカから独立できなくなるだろう」と語りました。この言葉は真実であり、今日本が直面している安全保障の環境と重なって響きました。中途半端な気持では真の解決はないという事に他なりません。「22安保戦略」はこの重い鉄の扉の端に打ち込まれた一片の楔のようなものかもしれません。この楔を梃に国民が力を合わせて少しずつこじ開けていくしかないと感じました。
以上
日 時:令和5年5月20日(土) 13:00〜16:40
場 所:國神社(参集殿)集合
東京都千代田区九段北3-1-1
懇親会:近隣別会場にて懇親会を行います 。
◎参加費4000 円 但し高校生以下無料。
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たくさんのご感想ありがとうございます。一部ですが抜粋してご紹介いたします。
〇高3の息子と参加させて頂きました。
昇殿参拝を終え、皆で黙とうをしていた時に、風がフワァーと、本殿を吹き抜けたのが印象的でした。
合祀の儀式は、亡くなった御英霊を一柱ずつ、お名前を記載し、魂を招く招魂式を招魂斎庭にて行い、そこから本殿に
収められている流れははじめてお伺いしました。
多くの軍の関係者、ご遺族が見守る中、暗闇の中で、軍の音楽隊の曲に送られて、本殿まで送られるシーンを想像する
と、感謝の気持ちが溢れました。
鎮霊社では、世界中の戦争や事変で亡くなった方で、合祀されていない方を慰霊するお社があることも、はじめて知りま
した。鎮霊社にも毎日、お供えをし祈りをささげているとのことで、こういったことも広く知られると良いと思います。
他にも、今はお茶室になっている洗心亭は元々は、刀鍛冶が日本刀を作っていて、8000刀以上の刀がここで作られてい
たり。
。。。
靖国神社の一面だけが上げ足取りのように取り上げられ、都合よくつかわれていることを知れました。様々な側面から、
知れば違う反応になると思います。
いずれにせよ、日本が今こうしてあること、私達が平和に暮らせていることは、英霊が戦って守ってくれたことに違い
ありません。今後も感謝をし続けたいと思います。得難い機会を頂き、有難うございました。
Iさん(40代男性)
〇野田権禰宜さんのお話が、すごく熱意がこもっていらっしゃって、とても感動しました。普段は聞けないような貴重なお話
で、これまで何度も参拝しているのですが、今回初めて知ったことがほとんどでした。
靖国神社は日本にとって、特別な神社で、創建から、本当にさまざまな形で国を思う人々が作りあげてきたものであることが
わかりました。
心に残ったところは特に二つあり、一つ目は、靖国神社の境内に昭和天皇の終戦の詔書の一説「萬世のため太平を開く」とい
う言葉が記されていることでした。
御在位60年奉祝の年に、陛下のご聖断によって開かれた、日本人として忘れてはいけない尊い思し召しを、心に刻み込みたい
と思わされました。
そして、最後の、陛下は常に座っていらっしゃるというお話が心に残りました。
英霊と共に、常にいつもいらっしゃるということが、目に見えるものだけではなくて、霊的に、護ってくださっているという
ことが、日本という国の見えない君民一体の国体であり、それが実現されていると思わされました。
Kさん(20代女性)
〇参拝前の国家斉唱2回に心震えました。
また、靖国神社の歴史を知り、改めて先人に感謝を忘れずに生きようと思います。
妻からも日本人としての生き方を再度考えたいと言われました。
日本が在るべき姿に戻れるよう微力ながら精進して参ります。
Iご夫妻(30代ご夫妻)
軍人勅諭(拡大版1)
軍人勅諭(拡大版2)
軍人勅諭(拡大版3)
●当会スタッフ「靖國神社フィールドトリップ・知られざる靖國神社の起源と歴史」リポート
令和5年5月「靖國神社フィールドトリップ・知られざる靖國神社の起源と歴史」リポート
(5月20日(土)13:20〜16:45、 正式参拝及び野田権禰宜による境内巡覧・靖國会館での講義、曇り)
当会では先月『皇居東御苑散策ツアー』と銘打ってフィールドトリップを行ないましたが、今月も第
二弾として靖國神社フィールドトリップを行ないました。5月20日の13時に靖國神社の参集殿に集合し
昇殿参拝、14時から16時45分にわたり野田権禰宜による境内のフィールドトリップ及び靖國会館内での
講義・質疑応答という充実の内容です。気になった天気も曇りの状態で、54名という多くの方にご参加
いただきました。
靖國神社は明治2年(1869)に明治天皇の思し召しによって建てられた「招魂社」がはじまりです。日本
のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に建立された
神社です。元々は東京招魂社という軍直轄の組織でしたが、明治12年(1879)に現在の「靖國神社」と改
められ別格官幣社に列せられました。この靖國神社に祀られるのは、1853年以降に国のために戦った人
とされ、明治維新、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、満州事変、シナ事変、大東亜戦争など
が含まれます。戦争で亡くなった人たちの御霊は、身分や勲等、あるいは男女によらず等しく祀られて
おり、その数は246万6千にも及ぶそうです。
13:20 当会の昇殿参拝が始まります。私達54名は拝殿に進み正座低頭して神職からお祓いを受けま
す。続いて、その座った状態で一同54名による「君が世」を斉唱することが可能になったのです。当会
で美声ナンバーワンの麓理事が頭2小節をリード、そして全員による君が代の調べが拝殿に響き渡りま
した。それは貴重な体験です。それぞれにとってきっと大切な思い出になる事でしょう。本殿で参拝し
た際に、奥に配された大きな「神鏡」は明治天皇がご奉納されたものと教えていただきました。また頭
上高い位置には明治天皇の御製の額があることも初めて知りました。
14:00 参拝が終わり、いよいよ野田権禰宜の解説による境内フィールドトリップが始まります。
一行は拝殿の南側の庭、拝殿と本殿の両方が見える位置に案内されました。野田権禰宜は「皆さんは今、
本殿に入って参拝しました。神社の本殿は本来神様のおられるところなので、神職が祝詞を奏上する時
でも本殿の外側からになります。靖國神社だけは神職・参拝者が本殿に入れるのです。不思議な神社で
す。」と説明しました。その言葉に、改めて昇殿参拝は本殿の前で参拝するのが常であったことに気づ
かされました。続いて、社務所前にある「昭和天皇在位60年記念の石碑」に誘導されました。「為萬世
開太平(萬世のため太平をひらく)」とあります。ポツダム宣言受諾時に首相であった鈴木貫太郎が昭和
21年に揮毫した条幅を刻ませたものとのことです。
その後、一行は拝殿と本殿を守るかのように建っている神門に誘導され、ここで靖國神社全体の解説
を受けました。
・大鳥居(第一鳥居)は昭和49年(1974)年に耐候性鋼で再建されました。柱の高さ25m、直径2.5m、重
さ100トンという日本最高、最大級の鳥居だそうです。耐用年数1200年というのも驚きです。
・大村益次郎銅像は、近代日本陸軍の創設者であり靖国神社の創建に尽力した功績で明治26年(1893)
に日本最初の西洋式銅像として建立されました。陣羽織を着け双眼鏡を持ち上野に立て籠る彰義隊を
凝視している姿をモデルにしたと言われています。
・神門の近くの青銅鳥居(第二鳥居)も立派です。明治20年(1887)年大阪砲兵工廠で製作されたものです。
東京までは船で運んできたとのことです。青銅製としては日本最大とのことです。
・神門は昭和9年(1934)に建てられた立派なご門です。「三間三戸」、つまり柱と柱の間が3か所あり、
3か所に戸(扉)があります。中央の2枚の扉には金色の大きな菊のご紋章がついていて重厚さの中に気品
があり、独特の佇まいを醸し出しています。ご紋章の直径は1.5mだそうです。因みに、拝殿の幕に描か
れた4つの菊のご紋章も直径は1.5mとのことです。この幕を見るたびに、穏やかな安堵を感じるのは私
だけでしょうか。
次に神池庭園や相撲場がある参集殿の裏方に移動し、説明を受けました。
・相撲場では春の例大祭の時に横綱をはじめ全力士による奉納相撲が執り行われるとのことです(無料
とのこと)。なお、大正7年(1918)に両国国技館が火災で焼失した時に、この靖國神社の相撲場で春場所
を行なった歴史もあるそうです。
・相撲場と靖國会館の間に、靖國神社にとって極めて重要な「招魂斎庭」跡があります。招魂斎庭とは、
かつて、戦没者の御霊を英霊として本殿に合祀する前に、神霊を迎え入れるため、前夜に招魂祭(招魂
式)を行なった場所です。英霊を祀る靖國神社にとってなくてはならない施設だったのです。最初は社
務所辺りにありその後拝殿南側に移されましたが、日清戦争勃発後に参列する遺族が激増して手狭に
なったため、昭和13年(1938)に現在地に移され戦中及び戦後の合祀の際の斎場となったそうです。玉
砂利が敷かれた700坪の斎場はその後使われなくなり、現在では駐車スペースになっていて、鳥居と祭
壇部分だけが縮小して保存されています。
15:30 フィールドトリップを切上げ、靖國会館の2階で野田権禰宜による講義と質疑応答が始まります。
野田権禰宜は靖國神社の特徴について次の2点を改めて強調しました。それは本殿に掲げられている明治
天皇の御製『我國の為をつくせる 人々の 名もむさし野に とむる玉垣』の趣旨と『招魂祭』の意義につ
いてです。
「御製」について言えば、「国のために命を捧げた人を関東の立派な神社に祀ります」という明治天皇
『みことのり』と理解できます。そしてその具体化、つまり、「戦地から御霊をお迎えし、天皇・神職・
ご遺族等による清め、ねぎらい、慈しみを通じて御霊が英霊となり、そのお名前を霊璽簿(れいじぼ)と呼
ばれる名簿に書き加えられることで本殿内陣に新たに合祀される一連の儀式」が招魂祭に他なりません。
ご遺族の招魂祭参列については、2名分は国からの交通費と宿泊費が支給されたと伺いましたが、全国の
どのご遺族のご家庭でも最大限の無理をして両親・配偶者・子供らを伴って上京してきたことでしょう。
まさにこれこそが靖國神社の本質ではないのかと気づきました。野田権禰宜が最初に「靖國神社は参拝者
も本殿に入れる、不思議な神社」と投げかけた言葉の答えに近づいた思いがします。
西洋列強がこぞってアジア進出をしていた時代に開国した日本、明治政府は彼等の植民地にならない
ために富国強兵を強力に推進します。明治天皇は、国を富ますのも守るのも君民一体であるべきだとの
想いから、その具現化として靖國神社を発案したのではないかと感じます。西洋では傭兵を雇って軍隊
にする歴史に対し、日本の本来の在り方としての軍隊、皇軍の在り方を示したのだと思います。野田権
禰宜は本殿の神鏡は陛下の想いそのものではないかと話されていましたが、陛下は大神主として英霊と
遺族・参拝者の仲介者として常に本殿に鎮座されているのではないかと、だから本殿は英霊と参拝者と
の魂が触れ合う空間、つまりは同じ囲いの中に象徴される『八紘為宇』の考え方に通ずるように思いま
す。きっと靖國全体がそういう意味合いの空間になっているのでしょう。近年、若い方の参拝者が増え
ていると聞きますが、長く日本民族が受け継いできたDNAに目覚めた人たちが靖國の空間に惹かれる
のかも知れません。
日本人としての靖國神社の価値の一端が理解できて良かったのですが、これからの靖國神社を考えると
諸課題が浮かび上がります。そもそも靖國神社には氏子がいないのです。遺族は高齢化(2017年データ
でも平均年齢86.8歳)で激減しており、崇敬会会員も漸減やむなしの状況であり、財政基盤は徐々に脆
弱になるのは明白です(恩給受給者は昭和44年がピークで約283万人、平成17年で約15万人)。すると、
昭和20 (1945) 年12月15日にGHQが発した“神道指令”に行きつきます。当時、靖國神社も解体・消却
やドッグ・レース場計画もあったとのことです。靖國神社は昭和26年に宗教法人としての認証を受けて
現在に至っているものの、私たちは“神道指令”から脱却できていない現実を直視すべきと考えます。
日本を敗戦に追い込んだアメリカは、日本弱体化の最重要政策として日本的なものを解体、つまり神道
及び皇統の弱体・消滅化を占領政策の中心に据えました。数々の王国を滅ぼしてきた彼等にとって、
徐々に衰退させていく仕組みづくりはお手の物です。彼等のやり方は内部で対立させるようにして発展
させない法制度を改正困難へと導きます。マスコミは彼等の持ち物なので、NHKをはじめ民放各社が同
じ見解、同じ映像を流して世論形成をしてしまいます。私達はこのような現状を理解したうえで、草莽
の力で本来の日本を取り戻していかなければなりません。
今回、野田権禰宜から靖國神社の歴史を学んで、明治における靖國神社建立の意義、大正・昭和にお
ける国民の精神的支柱となってきたことを知ることができました。併せて靖國神社が直面している問題
は、まさに日本そのものが直面している問題と通底していることも分かりました。靖國神社の鳥居をく
ぐったときに感じるすがすがしさを将来に繋ぐためにも、日本の主権を取り戻すために一段の努力が必
要だと感じた次第です。
以上
日 時:令和5年4月22日(土) 14:30〜16:30
場 所:和田倉噴水公園(東京都千代田区皇居外苑3−1)
懇親会:東京駅周辺(詳細は追ってお知らせします)
◎参加費4500 円 但し高校生以下無料。
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皇居東御苑フィールドトリップ(14:30〜16:30 和田倉噴水公園集合、曇り後半に時々日差し)
46名参加、予想を超えて大人数参加になりました。皇居勤労奉仕に30回(うち団長9回)参加経
験を持つ太田理事が案内役。和田倉噴水公園前で散策行程を説明し、内堀を渡り大手門前で荷物検査を
受けてスタート。日本人より外国人の方が多いのにチョッと驚きでした。毎度のことながら大手門の意
匠の見事さには圧倒されます。門構えも凄みがありますがそれを両サイドから固める石組みの存在感が
何とも言えません。この石垣は切込接(きりこみはぎ)という技法で、隙間がなくなるまで加工した石
を積み上げていきます。巨石の迫力を残しつつ石工の加工技術によって巨大な亀甲のような造形美を醸
し出しています。大手門を越えて本丸に向けては登り傾斜で3つの門跡を進みます。それぞれに番所が
あり当時の昼夜の警護態勢や石垣の見事さと相まって、天下を治めていた徳川の威光がしのばれます。
登り来るとそこは高台になっていて、本丸跡、大奥跡の広大な芝生広場が現われます。途中に「松の廊
下跡」という案内板もあり、かつては数々の屋敷が連なっていたと想像されます。大奥跡の先の北桔橋
門(きたはねばしもん)近くに天守台跡があります。明暦(1657年)の大火で焼失した後は天守台
の石垣が築き直された状態で残っています。そこに登って見渡すと、新緑に覆われた皇居の周囲を囲む
ように近代的な高層ビルが立ち並び異空間の組み合わせが印象的です。現在、NPO法人などによる江
戸城再建運動があります。この地は天皇陛下をお迎えすることで皇居となり、国民の心のよりどころと
して市中とは違った歴史を紡いできました。ここに天守閣を再建することは首都東京のシンボルにもな
り、広く国民に愛されるだろうと感じました。
また、二の丸庭園は新しい発見でした。九代将軍家重の時代に復元された池泉回遊式庭園で見応えがあ
りました。二の丸池は小堀遠州作の庭園の池とほぼ同位置にあるそうです。そこに泳ぐ錦鯉がこれまた
ユニーク。「ヒレナガ・ニシキゴイ」の名のごとく胸ビレも尾ビレも長いので泳ぐ姿が優美なのです。
あたかも羽衣やリトル・マーメードが舞っているようです。ヒレナがニシキゴイは上皇陛下のご発案に
より、インドネシアのヒレナガゴイと日本のニシキゴイを交配して生まれました。この二の丸庭園には
昭和天皇御発意の雑木林も広がっており東京の中心で森林浴もできる奥行きのある自然公園のようです。
2時間の東御苑フィールドトリップ、皇室愛いっぱいの太田理事の説明を聞き歴史や皇室について深く
学ぶことができました。そして「君民一体」の空気観を感じる貴重な体験でした。今年度当会の最初の
フィールドトリップが大成功で本当に良かったです。案内役の太田理事、ありがとうございました。
蛇足ながら、和田倉噴水公園での集合時に、目印に手持ちタイプの日章旗と旭日旗をかざしていたと
ころ、環境省のお役人から「ここは環境省管理地なので集合場所には使わないでください。国旗はダメ
です!」と注意を受けました。規則ならその役人に文句を言う気はありませんが、その役人が「国旗は
ダメです」の後に「特に、その旭日旗はダメです」と続けました。この「旭日旗はダメ」という言葉が
後味悪く耳に残りました。これが平均的な日本の役人なのか、とその洗脳の深さを感じたことを付記し
ておきます。(注1)
以上
注1.
後日スタッフが「環境省皇居外苑管理事務所」に問い合わせたところ、『省令で日章旗や旭日旗を禁ず
る項目はなく、公園管理の外部団体の職員が、旗やのぼりを含む広告物の掲示禁止と勘違いしたもの』
との回答でした
日 時:令和5年4月22日(土) 11:30〜13:00
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 3階 C会議室
東京都新宿区市谷八幡町8番地
くわしくは→
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