【活動報告】令和7年9月 防衛・伝統・復興を巡る3日間 防人流金沢研修旅行
目的:防衛・安全保障に関連のある企業、所縁のある史跡、自衛隊の部隊を研修し、実体験を通じた国防に対する理解を深める。
日時:令和7年9月11日(木)~13日(土)(2泊3日)
案内人:葛城会長&福本理事長
場所:石川県小松市~白山市~加賀市~七尾市~金沢市周辺
9月11日(木)

自衛隊部隊研修1 〈航空自衛隊小松基地〉
航空自衛隊小松基地にて、滑走路と誘導路の間という至近距離からF-15およびF-35A戦闘機の離発着を見学しました。
着陸時には、タイヤの摩擦による焦げたゴムの匂いが漂う中、パイロットに手を振るという貴重な体験をすることができました。
さらに、パイロットの緊急脱出等に対応する救難隊や、航空機の運航を統括する管制塔の内部も見学させていただきました。
今回、会としては初めて、基地内にある殉職自衛官の慰霊碑に献花を行い、平時から危険な任務に取り組まれる自衛官の皆様への感謝の思いを新たにいたしました。

浅野太鼓 見学とワークショップ
続いて訪問したのは、日本を代表する和太鼓メーカー「浅野太鼓」。
まず目に飛び込んできたのは、数千万円もする巨大な和太鼓。その迫力に圧倒されました。
工場では、全国の寺社等から注文が入る太鼓づくりの工程について丁寧な説明を受けた後、太鼓のワークショップに参加。
運動不足もあり、腕を振り上げる動作に苦戦しながらも、頭と体をフル回転させた30分間は、爽快感と充実感に満ちた時間となりました。
最後には講師を務めてくださった和太鼓奏者の成田千恵子さんによる即興演奏も披露され、迫力と感動に包まれてワークショップを締めくくりました。

9月12日(金)
白山比咩神社 昇殿参拝
霊峰白山をご神体とする、全国の白山神社の総本宮である白山比咩神社にて、昇殿参拝を行いました。
参拝の際には、旧日本海軍の「空母加賀」および、現代の「護衛艦かが」の神棚にまつられていることをご説明いただきました。
また、厳かな神楽の奉納も行われ、心に残る神聖なひとときとなりました。

自衛隊部隊研修2 〈陸上自衛隊金沢駐屯地〉
令和6年は、元旦の大地震にはじまり、9月の豪雨に至るまで、自然災害が相次いだ年でした。
陸上自衛隊金沢駐屯地では、災害派遣に従事する自衛隊員の皆様の活動の様子や、地域住民との絆を感じさせる動画を通じ、その献身的な働きに深い感動を覚えました。
私たちの暮らしの安全と平穏を支える自衛隊の皆様に、改めて感謝と敬意を抱きました。

9月13日(土)


田鶴浜地区コミュニティセンター 訪問
令和6年年元旦に発生した能登半島地震の際、最大で約800名の避難者を受け入れた田鶴浜地区コミュニティセンターを訪問しました。
当時、避難所の事務局長を務められた小浦忠吉さんより、地震発生から避難所閉鎖に至るまでの約半年間の取り組みについて、貴重なお話を伺いました。
断水が続く厳しい環境の中、地域のつながりや支援を頼りに、最善の対応を模索・実施されてきた姿勢に、深く胸を打たれました。
小浦さんは1月9日に自衛隊による入浴支援が始まるまで、お風呂にも入らなかったそうです。
また、奥能登への道路が寸断されていたため、田鶴浜で止まった支援物資が深夜に次々と運び込まれ、ホールやロビーを埋め尽くし、眠ることもできなかったという実体験も共有していただきました。
こうした現場でしか語れないリアルな体験は、被災地支援のあり方を考えるうえで非常に重要な学びとなりました。
また、地域の繋がりも薄い首都圏に住む私達が、今何をすべきかを改めて考えさせられました。



石川護国神社 昇殿参拝
当会会長の信念でもある、日本建国の理念「八紘為宇(はっこういう)」の文字が刻まれた「大東亜聖戦大碑」の石碑を見上げ、深い思いを胸に、石川護国神社にて昇殿参拝を行いました。
ご説明によると、「石川県護国神社」ではなく「石川護国神社」と称するのは、石川県のみならず、富山・福井・岐阜・滋賀の各県出身の英霊もお祀りされているためとのことです。
金沢を訪れる多くの方が足を運ぶ兼六園からも程近いこの神社に、日本人としての誇りと感謝の心を持って参拝することが、当たり前の文化として根付いていくよう、私たちもその大切さを発信し続けてまいります。




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